ここからは、カフェ経営者が押さえておくべき要点を学べる本をご紹介します。
カフェを開業するとは、自らが経営者として舵取りすることです。
経営者は大海原に船を漕ぎ出す船長のような存在です。
その船にはあなただけでなく、仲間の船員たちが一緒に乗り込んでいるかもしれません。
どちらにせよ、船の舵を握る者が「ただ船に乗るのが好きだから」という気持ちだけで航海に出れば、遭難は避けられません。
船長であるあなたには船を正しい方向に導く、心強い指針となる本が必要になるはずです。
それではカフェ経営の航海を成功に導く指南書を紹介させていただきます!
コミック版 はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術 小牧 成
スモールビジネス成功の秘訣を解説してくれる本。
25,000社以上のスモールビジネス向けのコンサルティング経験に基づくノウハウを初公開した本で、
世界20か国で翻訳され、100万部を超える隠れたベストセラーとなっています。
物語はパイのお店を始めた主人公の経営が上手くいかずに悩んでいるところをメンターがアドバイスして成功させていくというもの。
ストーリーを通じて起業における心構えや注意点、システムの作り方などが順を追って紹介してくれます。
この本は僕のバイブルの1冊。
起業初期に何をしていけば良いのか分からず漠然と悩んでいた時期があったのですが、その頃にこの本に出会いました。
1人親方のビジネスをどう成長させていくかの手順が段階的に書いてある本なんて当時はこの本しか見当たらなかったので
何度も読んでは行動、読んでは行動を繰り返していました。
マンガの他に活字本も出ておりますのでマンガが気に入った方は活字本も読むとさらに理解が深まるのでおススメ。
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看板のない居酒屋 岡村 佳明
静岡県の居酒屋「岡村浪漫」代表による店つくりについての本。
繁盛店を作るためのヒントやテクニックなどはまったく触れていません。
内容のほとんどは、居酒屋を魅力的な場所へと変えていくための方法は「人づくり」ということを語っていて岡村氏の「あったかさ」を凄く感じます。
店が上手くいくかどうかは結局のところ経営者の姿勢で決まると思います。
僕自身この本から店を経営するための姿勢の部分を沢山学ばせてもらいました。
こんな店主になりたい。と思わせてくれる一冊です。
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ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~ 影山知明
著者の影山氏は東京大学法学部卒業後、マッキンゼー&カンパニーというコンサル会社という超エリート。
そんな彼が今までの生活と180度違うカフェ経営に挑戦するという物語です。
オープンから5年で「食べログ」のカフェ部門で全国1位をとるまでに成長。
ここまでの話だけだとキッチリと戦略を立てて経営をというようなイメージを抱くかもしてませんが中身は全く違い、お客さまはもちろん社会に対してもギバーの商売を続けていった結果として自分に返ってくるという、まさに善の流れを見事につくり出している。
僕はこの本に出会い、継続的に与え合う関係をつくる素晴らしさを教えてもらいました。
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インベスターZ(11巻)
三田紀房
「インベスターZ」は、あの「ドラゴン桜」の作者が投資をテーマにして描いたマンガです。
なぜ投資マンガ?と思うでしょが今回おススメする11巻ではカフェ開業する人に絶対に知っておいていただきたい内容が書かれているからです
作品中の喫茶店のマスターが語る、永く愛される商売の秘訣というものがあるのですがこれは絶対に脳に刷り込んでもらいたい。
この秘訣から外れていることに気が付かず苦しんでいるお店は本当に多いです。
カフェ開業を成功したいならばインベスターZ11巻は絶対に読んでください!
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たった3品で繁盛店はできる! 居酒屋の神様が教える小さな商売のつくり方 宇野隆史
著者の宇野氏は外食業一筋50年以上の楽コーポレーションの社長。
そんな宇野社長が語る背伸びせずに続けられる小さな商売のコツが書かれている本です。
特別に拘りの食材ではなく、近場で手に入る食材を使いどのような工夫をすればお客さんが喜んでくれるか?
お金よりも頭を使ってお客さんに喜んでもらえることを考えろ!
つい身の丈に合っていない食材や店づくりをしてしまいがちな僕らに対して、
新しい価値観を植え付けてくれる一冊。
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売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放 中村朱美(佰食屋)
京都の小さな定食屋「佰食屋」さんの挑戦物語です。
・営業はランチのみ
・メニューは3種類のみ
・1日100食限定
・飲食店なのに残業ゼロ
・百貨店並みの給料
僕は量で勝負するタイプの人間なのでこんなやり方で大丈夫なのか?
稼げるときに稼がないでどうすんの?と思いましたが事実として商売は上手くいっている。
頑張るのではなく、仕組みを作ることで自らの幸せを作っていくという考えが胸に突き刺さった一冊です。
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地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門 木下 斉
これからカフェ開業してやる!って人ならば絶対に共感できるであろう本です。
著者は大学生で早稲田商店街の再生に関わったことで有名な木下斉氏。
東京で働くごく平凡なサラリーマンが、田舎の地元の仲間たちと共に様々な困難を乗り越えてながら地域再生の主役へと上り詰めていく地域再生物語です。
著者の言う「補助金は麻薬」という考えに関しては僕自身も全面賛成。
視座を少し高め、自分のカフェを地域の中でどういった価値を提供できる場所にするのか?
そういったことを考えることもカフェ開業の成功に必要なんだなと感じさせてくれる一冊です。
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成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 神田 昌典
著者は日経MJにて連載も書いているマーケッター神田昌典。
内容は、「成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」というタイトルの通り起業してからの5年間に起こる典型的な問題を物語を通して学べるもの。
この本は、一見華々しく見える起業成功者の裏の部分で起きることを予習できる本です。
僕は神田氏の本は何十冊も持っていますがその中で一番影響を受けたのがこの本。
仕事ばかりしていた自分にとってバイブルのような存在で定期的に何度も読み返している本です。
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まとめ
今回ご紹介させていただいた本はいかがだったでしょうか?
「カフェ 開業 本」とかで検索しても出てこない本がほとんどだったと思います。
カフェを開業する際には、確かに基本的な開業本は必要ですが、今回紹介した本にはその先の成功へのヒントが詰まっています。
この記事でお伝えしたかったのは、カフェ開業に限らず、ビジネス経営に必要な普遍的な原則です。
私は過去20年間、飲食業、小売業、サービス業といった様々な分野で経営に携わってきましたが、基本的な部分はどの業種も同じだと感じました。
そのため、今回は、ビジネスの基本をわかりやすく説明した本を集めました。
現在の仕事を辞めずにカフェ開業の夢を追いたいとお考えの方も、ここで紹介した本が役に立つはずです。
いつか、あなたのカフェを訪れる日を楽しみにしています。