今回は、経営の「守り」を強化するために必要不可欠な会計の本をご紹介します。
経営には「攻め」の要素と「守り」の要素があります。
美味しい料理、素晴らしいサービス、雰囲気の良い店、そして先に紹介したマーケティング。
これらは経営の「攻め」の要素です。この「攻め」の部分は、自分でカフェを経営したいと思う人が得意な部分です。
一方、「守り」の部分は、会計を中心にしたお金のことに関係しています。
売上は伸びているのに、なぜかお金が全然残らない…。
決算書には利益が出ているのに、なぜこんなにお金がないのか?
そんな悩みをあなたには味わってほしくありません。
だからこそ、難しく思われがちな会計をわかりやすく説明した本をご用意しました。
カフェ開業を成功させるために不可欠な「守り」を手に入れ、安心して経営に取り組みましょう!
ストーリーでわかる財務3表超入門―お金の流れで会計の仕組みが見えてくる 國貞 克則
ストーリーを通してPL、BS、CSの財務3表のつながりを理解でき、わかりやすく会計を学べる本。
会計知識ゼロの主人公あかねが、アクセサリー販売の会社をつくり、仕事の現場でさまざまな経験をしながら、会計の本質と全体像を学んでいく物語です。
主人公あかねが複式簿記の仕組みについて父親に学ぶ箇所は説明の目線も低く設定されていて、どんな人でもわかるような書き方になっています。
僕は会計の事を全くわからないまま起業して苦労したのですが、その時に出会ったのがこの本。
この本をきっかけに他の会計本の内容もすんなりはいるようになりました。
»Amazonでこの本をチェック
「数字」が読めると本当に儲かるんですか? 古屋 悟司
お店やるなら「限界利益」がめちゃくちゃ大事!ということを物語形式でわかりやすく教えてくれる本。
脱サラして花屋を開業して商売が上手くいき売上が伸びまくり年商1億達成!
それなのに会社にお金が全くなく現金は赤字状態。
そんな時に、凄腕の税理士と出会い、倒産ギリギリの状況からV字回復させる物語です。
僕もこの本を読む前は「限界利益?」って感じでした。
でも大丈夫です。
そんな僕でもこの本を読み終わった時には「?」を消すことができました。
»Amazonでこの本をチェック
50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか? 林 總
業績の悪いファミレスをバイトの女子大生が立て直すという奮闘記。
舞台はファミレスですがカフェ開業を目指す人たちにとっても身近に
感じられる内容になっています。
「50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?」という
タイトルからもわかる通り「売上」ではなく「儲け」の方をどうすれば増やしていけるかということを会計を中心に学ばせてくれます。
»Amazonでこの本をチェック
コミック版 ドラッカーと会計の話をしよう 林 總
利益と儲けの違いを学べる本。
経営不振に悩むイタリアンレストランのオーナーがたまたま飛行機で出会った謎の会社経営者の言葉によって救われる物語です。
謎の経営者がドラッカーの言葉を引き合いに説いていくストーリーは読みやすく、カフェ開業を目指す人たちの心にも響くことは間違いなし。
開業前に読んでもらいたいですが開業半年後に読むと更に理解が深まるはず。
»Amazonでこの本をチェック
経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本 久保憂希也
カフェ開業に簿記の知識は不要。でも会計の知識は必要。そんな会計についてを物語形式でとにかく優しく教えてくれる本。
経理以外の人のためのというタイトル通り、専門用語はほぼ出てこないので難しい本が苦手な僕らでも安心です。
輸入雑貨の営業マンを主人公としたストーリーですが会計が実際のビジネスの場面でどう活かされるかという内容なのでカフェ開業を目指す人ならば必ず活きるスキルです。
»Amazonでこの本をチェック
まとめ
今回ご紹介させていただいた本はいかがだったでしょうか?
「カフェ 開業 本」とかで検索しても出てこない本がほとんどだったと思います。
カフェを開業する際には、確かに基本的な開業本は必要ですが、今回紹介した本にはその先の成功へのヒントが詰まっています。
この記事でお伝えしたかったのは、カフェ開業に限らず、ビジネス経営に必要な普遍的な原則です。
私は過去20年間、飲食業、小売業、サービス業といった様々な分野で経営に携わってきましたが、基本的な部分はどの業種も同じだと感じました。
そのため、今回は、ビジネスの基本をわかりやすく説明した本を集めました。
現在の仕事を辞めずにカフェ開業の夢を追いたいとお考えの方も、ここで紹介した本が役に立つはずです。
いつか、あなたのカフェを訪れる日を楽しみにしています。