今回は、カフェ開業に必要なマーケティングのノウハウ本を紹介します。
「お洒落な空間でお客さまにリラックスした時間を過ごしていただきたい!」
「美味しい珈琲とかスイーツを出してお客さまに喜んでもらいたい!」
渋沢栄一氏の言う「論語とそろばん」で言うとそれは「論語」。
しかし、あなたがカフェ開業を成功させるには、もう1つの要素、「そろばん」が不可欠です。
その「そろばん」を担当するのがマーケティングです。
「マーケティング」とは、簡単に表現すると「商品やサービスが自ずから売れる仕組みをつくること」。
成功に向けた最適な「そろばん」を手に入れ、カフェ開業を成功させましょう!
世界一やさしいイラスト図解版! ランチェスターNo.1理論 坂上 仁志
マーケティング戦略1冊目は僕の師匠の1人でもある坂上仁志氏を紹介します。
この本は、ランチェスター戦略の使い方が、初めての人でもわかりやすく書かれています。
ランチェスター戦略とは、弱者が強者に勝つための秘訣です。
具体的に言うと、戦う場所や相手を選んで、その一点に集中的に力を使うという戦略。
自分の得意なことや強みを活かして、限られた場所や時間に集中的に取り組むことで、
大きな成果を出せるということを教えてくれます。
新しくカフェを開業するということは多くの競合の中に弱者として飛び込みのと同じことなのでランチェスター戦略はこれからカフェ開業をする人にとっては絶対に必要なもの。
あなたのカフェ開業を成功させるために必ずランチェスター戦略を学んでください。
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美味しい、楽しい、感動があるから、お客様は来てくれる 王 一郎
ラッキーピエロは函館市内で17店舗出店しているハンバーガーレストランです。
函館市内では大手ハンバーガーチェーンを抑えこんで圧倒的なナンバーワン。
先に紹介したランチェスター戦略を実践しているお店。
タイトルでもある「美味しい、楽しい、感動があるから、お客様は来てくれる」を
地域を絞り込んで徹底的に行っていくとどうなるかということを教えてくれます。
のんびりカフェをやりたいというよりも、自分のカフェを地域一番の繁盛店にしたいと考えている方には絶対に読んでもらいたい一冊です。
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400円のマグカップで4000万円のモノを売る方法 髙井 洋子
経営が上手くいっていないカフェが、たまたま立ち寄った女性コンサルタントのアドバイスにより生まれ変わる物語。
おとり商品から本命商品につなげる2stepマーケティングとランチェスター戦略を中心に、難しい言葉や理論を使わずにビジネスモデルのつくり方を教えてくれます。
ストーリーもカフェの再建がテーマなので、カフェ開業を考えているあなたにも楽しんでいただけること間違いありません。
一般的なカフェ開業本にはこういった戦略的な話は出てこないのが普通ですが、この本で紹介されている2stepマーケティングとランチェスター戦略は、カフェを開業したい人にとっては必須の知識です。
必ず役立つ一冊です!
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戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! 永井孝尚
ドトール、スタバ、タリーズなどコーヒー業界を舞台にした物語でマーケティングを学べる本です。
実在の企業が採っている戦略がわかりやすく解説されており、コーヒー業界を大局的に見る視点も身につく為になる一冊。
僕がこの本の中で最も重要だと思った質問をあなた用にアレンジしてありますので答えてみてください。
・あなたのカフェの強みは?
・その強みを必要とする顧客は誰?
・その顧客は何を必要としているのか?
・顧客があなたのカフェを選ぶためにはどうしたらいいか?
もし、この4つの質問にすんなり答えらないならばこの本を絶対に読んでもらいたいです。
この質問の答えを決めることこそ、あなたが今真っ先にやることです。
メニュー、接客、内装、価格などはこの答えに合わせて変えるもの。
この本を読んで「あなたのカフェらしさ」ということについて考えてみてください。
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ドリルを売るには穴を売れ 佐藤 義典
マーケティングを学ぶのにおススメの本は?って聞かれたとき答えるのがこの本。
ちなみにこの本の次におススメしているものが続編でそちらもセットですすめています。
簡単ではないマーケティングの理論をわかりやすい言葉を使い説明してくれるので
難しい本が苦手な僕らには打ってつけの一冊です。
業績の悪いイタリアンレストランを若手女性社員が復活させるという成功物語。
先におススメした「戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!」を読んで導き出した答えは
この本を読むことでさらにハッキリとしたものに変わるはずです。
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売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略 佐藤 義典
先におススメした「ドリルを売るには穴を売れ」の続編。
この2冊は僕のマーケティングバイブルです。
前作で立て直したイタリアンレストランが再び業績悪化! そしてあの女性社員が突然社長に抜擢されて再建に奮闘するという物語。
前作同様に今回も高度なマーケティングがものすごくわかりやすく書かれています。
今回の本には何種類かの戦略フレームワークが使われるのですがここに出てくるフレームワークを使えるようになればマーケティングについては心配なくなるはずです。
今回の2冊を読んで自分に合っていると感じた人は著者の他の本も全て読むのがおススメ。
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弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門 上杉惠理子
この本はマーケティングの基礎を学ぶ入門書で2つの特徴があります。
・子どもでも理解できるシンプルなもの
・資金に乏しい弱者でも実践できるもの
つまり、難しい本が苦手な僕らの強い味方ってことです。
家賃すら滞る赤字経営の喫茶店がマーケティングを実践することで業績を回復させていくストーリー。
舞台がワンオペの喫茶店なのでカフェ開業を目指す人にとってリアルな設定なので具体的に自分の事業に結びつけやすいのがこの本のおススメポイントです。
マーケティングを全く知らないあなたが、この記事でおススメしたマーケティング本の中から一冊だけ買うとしたらこの本を選んでください。
それくらい分かりやすく使える一冊です。
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まとめ
今回ご紹介させていただいた本はいかがだったでしょうか?
「カフェ 開業 本」とかで検索しても出てこない本がほとんどだったと思います。
カフェを開業する際には、確かに基本的な開業本は必要ですが、今回紹介した本にはその先の成功へのヒントが詰まっています。
この記事でお伝えしたかったのは、カフェ開業に限らず、ビジネス経営に必要な普遍的な原則です。
私は過去20年間、飲食業、小売業、サービス業といった様々な分野で経営に携わってきましたが、基本的な部分はどの業種も同じだと感じました。
そのため、今回は、ビジネスの基本をわかりやすく説明した本を集めました。
現在の仕事を辞めずにカフェ開業の夢を追いたいとお考えの方も、ここで紹介した本が役に立つはずです。
いつか、あなたのカフェを訪れる日を楽しみにしています。